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株式投資で初心者がやってはいけない注意点

皆さま株式投資というとどのようなイメージが湧いてきますでしょうか?コツさえ解れば楽にお金儲けができるイメージ、リスクが高くて怖いイメージなど人それぞれ違うと思います。それでは皆様が持つイメージと実際はどう違うのか、注意点を兼ねながら株とはどういうものか解説していきましょう。

1、投資の種類

投資というと自己投資という言葉を使ったりすることはございませんか?これも自分にとって良い方向に返ってくるためにお金をかける事ですよね。企業に対しても一緒で投資者は会社に投資することで金銭的に良い結果が返ってくる事を期待し、会社はより良い活動をするために人材や商品開発に投資をします。このように色々な部分で投資が行われておりますが、こちらではどのような投資商品があるのかを説明していきます。

①不動産投資信託

不動産投資信託は一般的にREIT(リート)と呼ばれていて「Real Estate(不動産) Investment(投資)Trust(信託)」の略で呼ばれております。こちらは複数の投資者が証券を購入し、資産運用会社が商業施設やマンション、オフィスビルなどを購入して運用し、賃貸収入や売買益などの収益を投資者に分配するシステムとなっております。こちらは売買の方法や税金を取られるという点では株式と同じですが配当控除はございません。しかし株式などに比べると利回りが高いので人気があります。ちなみに似たような言葉で不動産投資というものがあります。不動産が投資対象という所は不動産投資信託と同じでありますがこちらの場合、不動産を経営していく形になり、融資を受けて家賃収入が発生し、不動産を得る事ができます。

②FX

こちらは外国為替証拠金取引の事で、異なる2か国間の通貨を交換します。外貨の両替と同じような事ですが、為替レートが良く変動したタイミングで通貨を交換して差額分を儲けていくというものです。例えば円高が進んでいるときに外貨と交換し、円安が進んでいたら外貨から日本円に交換するとその差額分が大きくなりますよね。その差額分が収入になるわけです。他の投資では高額なお金を払うなど敷居の高い所がございますが、FXの場合はレバレッジ効果があり少額で大きな金額が取引が出来るために最近、主婦やサラリーマンなどから人気を集めております。しかし個人が名義の場合、かけられるレバレッジは25倍までという決まりもございます。短期的な収入を求める人にはオススメの投資方法になります。

③ 債券

債券とは国や会社が投資者から資金を借り入れする時に発行する有価証券になります。いわゆる国や企業が投資者から借りる借金です。こちらは満期が定められており、借金返済時に利子も貰って儲ける方法の一つです。

④ 投資信託

投資信託とは運用のプロ(ファンド)が投資者からお金を集めて、国内外に関わらず債券や株式などを分散して購入し、それによって得た収益を投資者の出した額に応じてお金が分配されるものです。運用会社に任せたとしてもずっとプラスとは限らず、変動によっては損することもございます。投資信託の場合は元本が保証されていないのが短所とも言えます。

⑤ 株式

さて今回、読者の皆様が気になられている投資ですね。こちらは企業などが運営をする際、投資者から資金を集めるために発行する証券になります。上場企業の投資者になると、オーナーの一員として経営に参加出来たり、収益があった場合は配当金を得られたりする事もございます。長く保有するのであれば利益が小さくても安定した株を求め、知識と慣れがかなり必要となってきますが、短期間で大きな収益を狙って売買を繰り返す方法もございます。

2、投資に必要なもの

投資を始めるにはまず、口座を開設する必要がございます。口座を開設するまでにも投資について知識をつけていきましょう。と言っても何から始めたらよいか解らないですよね。2章ではわかりやすく株の基礎知識と口座開設の手順などを説明していきます。

①株式投資の基礎知識

テレビなどでよく株でどんどん儲けている投資者が出てくることがございますね。売買を繰り返し、さも簡単に儲けているような演出をしておりますが、メディアに露出した投資家は相当な知識とテクニックのあるベテラン投資家だったりします。見ている人々はあんな風になりたいと思っている方も少なくないでしょう。その道のりへの第一歩として、こちらでは基礎的な投資方法を解説していきます。

まず第一歩は地味なものとなりますが、最初は長期投資を目的として選択しましょう。長期投資では貰えるお金は短期に比べると少ないですが、世界中の投資家の様子を伺い相場と常に睨めっこする必要もなく、普通に働いていても十分な利益が出せるというメリットがございます。

更には投資期間が長ければ長いほどプラスに返ってくる可能性があり、手数料や税金などのコストが負担にならないという長所も兼ね備えております。株式投資というのは売買を繰り返し利益が出るほど、手数料が取られてしまいます。結果、儲かった額から手数料を引いた額の20%は税金に持っていかれます。長期投資の場合は何年も保有するため売却をしないとします。そうすると一回の注文の手数料は525円で株式を売却しない場合は税金はかかりません。税金がかかるときは長年保有していた株式を売った時に20%を引かれます。そう考えると、短期投資は売買する度の手数料を気にしながら毎年税金分も計算するので大変です。

ただ企業の財務状況を調べるという事が大切になってきます。そう考えるとこれから数年かけて大きな成長が見られそうな企業を選ぶ事が良いとされます。業績が伸びている限りはプラスに返ってきますが、絶対安全という保障はなく、リスクも大きいので慎重に投資先を選びましょう。株価が割安で財務状況や業績が良い状態の企業を選ぶのが理想的です。

②口座開設について

口座開設をするにも初めてだと不安を持つ方が多くいらっしゃると思います。初めは無理をせず、管理がしやすいように一つだけ証券口座を作る事をおすすめします。どんな証券会社の口座が良いかといいますと、手数料が安くて、単元未満株(一株の小額からでも買える)の取扱いがあり、商品が豊富な会社を選んでみて下さい。ちなみに証券会社でいうとSBI証券と楽天証券が人気があるようです。

口座開設するに当たり必要なものはマイナンバーカード、身分証明書、銀行口座です。マイナンバーだけでなく身分証明書は二つ必要となり、運転免許証・印鑑証明書、住民票、パスポート、健康保険証などの公的書類を準備しましょう。最後に銀行などの金融機関の口座が証券口座からの入出金があるために絶対に必要となります。手数料を取られる事を気にされる場合は証券会社が指定する銀行口座を開設しましょう。

3、投資をする上での注意点

投資をする上でもややこしいルールがあったり、リスクがあったりします。そこでうっかりという事がないように注意点を幾つか述べていきます。

①インサイダー取引

一つ気をつけなければならない厳しい法律があります。村上ファンドの事件でお馴染みのインサイダー取引というものですが、こちらはまだ公表されていない未公開の重要事実を聞いて、情報公表前に株の売買を行ってしまうと罰せられてしまいます。この法律は投資先の会社社員、家族、知人など会社内部の情報を知っている人全ての情報提供者と、その情報を知って売買行為に至った投資者の両社が違法になってしまいます。未公開前にどんな情報を提供するのが禁止されているかと言うと、決定事実(合併や新製品の企業化、会社の分割)、発生事実(災害による損害、上場廃止、主要株主の異動)、決算情報(売上高、経常利益、純利益、剰余金の配当)、バスケット情報(決定事実・発生事実・決算情報以外で投資判断に著しい影響を及ぼすもの)の四種類になります。バレないだろうと思っていても証券取引等監視委員会が売買履歴を常に監視しているため必ずバレてしまいます。良かれと思ってうっかり情報提供してしまわないよう、ご用心して下さい。

②多額のお金の投資

株に投資するときは余裕資金内で行い、負けているからと言って必死になりすぎて生活費にまで手を出してはいけないというのは言うまでもない話ですね。更に言うと株式市場が盛り上がり、投資先の会社がどんなに好景気だったとしても自己資金の20%以上を投資するのは好ましくないと言われております。なぜかというとずっと好景気という事はなく、テロや災害、不祥事など突然の出来事によって一瞬で株が暴落してしまう事もありうるからです。そうなると大損してしまいますね。いくらその企業が大好きだったとしても、一つの銘柄に偏ることなく他ジャンルなど投資する銘柄を分散する事でリスクを抑える事が出来るのです。

③固執する事

長期投資の時とは逆の事を言ってしまいますが、業績悪化をしていく一方でも「いつか再び株価が上昇するだろう」と保有しておくと、どんどん株価が悪化し塩漬け株という状態になり、損する額がどんどん大きくなってしまいます。ギャンブルで負けている人がもっとお金出せばいつか大きく勝つと思い込んで、払ったお金を回収しようとどんどんお金を出してしまう心理に似ておりますね。株の上下を予測することはベテランでも難しいので、株価が上がる見込みがないと判断したら、その地点で損切り(売却して損失を確定する事)するように心がけてみましょう。

④感情のコントロール

株価が暴落すると焦りや不安でいっぱいになると思います。暴落すればどんなトップ企業であろうと影響は受けてしまうものなので慌てて売却せず、この先どうなっていくかをピンチの中でも冷静に分析する力が必要不可欠になっていきます。状態が良くない時、色々な株に手を出したくなりたくなりますが、本来の投資の目的がブレてしまうと余計に損をしかねません。

4、投資で起こるリスク

投資にはリスク(不確実)は付き物となってきて、どんな投資家でも必ず失敗はしております。そこで4章では株を保有する際にどのようなリスクが起こるのか紹介していきましょう。

① 価格変動リスク

価格変動リスクとは投資先の資産価値が変動するリスクの事を言います。こちらは世界情勢、災害、経済環境、社会の動き、商品の問題発生、金利や株価の変動など様々な出来事によって動き、マイナスに動くと収益を得られなくなる場合もあり、その場合は損をしてしまいます。株を始めた瞬間から価格変動リスクは付き物だというのを肝に銘じておきましょう。

② 信用リスク

こちらは国や企業の財務状態が悪くなり、債務の回収が出来なくなってしまう事を言います。不祥事が起きると株価は暴落し、最悪倒産や破綻などが起きてしまうと投資したお金が返ってこなくなり、結果的に損をしてしまいます。信用リスクを見極めながら銘柄選びすることが肝心です。

③ 流動性リスク

保有している株が売りたくても欲しい人が居なかった場合どうなってしまうでしょう?言うまでもなく売れ残ってしまいますね。このように売買などの取引が極端に少なくなる事を流動性リスクといいます。いわゆる企業株に活気が無くなる事です。原因としては企業側が粉飾決算や不祥事などの問題を起こして上場廃止になった場合、その株は市場では売買できなくなります。そうなると慌てて投資者達が株を一斉に売り始めるため株に価値が付きづらくなり、保有していた投資者は結果損をしてしまいます。

④ 為替変動リスク

円と外貨はいつも同じ相場というのはありえなく、常時シーソーのように上下を繰り返しております。国際収支を基準に経済成長が期待できる国の通貨は投資者から人気が出ます。沢山通貨を買われる事によって、その国の通貨は高くなります。そうなると海外取引している企業にも影響が出てきます。そのまま良ければ言う事はないのですが、テロや災害などが起きたら通貨は下がってしまいますね。どちらにもメリットデメリットがございまして、円高だった場合は外貨が低くなるので海外から部品などを輸入して製造している企業には良いですが、輸出などを行っている企業は需要が無くなるので不利に動いてしまいます。円安の場合は逆になりますね。そうなると当たり前の事ですが、投資している企業が外国とどのような関係にあるかをチェックしていかなければなりませんね。

5、投資で失敗を避けるには?

投資で失敗を避ける為には、慣れない内はあちこち手を出して売買しないことが大事になってきます。最初に株を買う目的や理由を明確にしてから銘柄選びをしましょう。そして一番大切なのは銘柄選びです。話題の人気株も気になるでしょうが、選ぶ会社が借金が多すぎる場合は倒産リスクも高いので要注意です。選ぶなら純資産が50%以上の企業が良いでしょう。20%以下の会社はリスクが高いので良いとは言えません。また何やっているかわからない会社には投資を控え、自分の得意分野であるジャンルの会社を選ぶ事がポイントとなってきます。

流行っている事や美味しい話には飛びつきたくなるのが人間ですが、美味しい話もあれば大きなリスクも隣り合わせであるのが株式投資になります。暗い気持ちではなく、長く楽しく投資が出来るよう、自信のない方は十分に投資家達の勉強会を受けてから株に踏み出してみて下さい。